ジョブズ氏 最後の極秘来日で起こった“事件”
スティーブ・ジョブズ氏の訃報に、世界中が追悼の思いを伝えているが、SPA!は、日本をこよなく愛してくれたジョブズの、最後の来日で起こったある“事件”を報じたい。
昨年9月、この記事の掲載号が発売するや否や、CNNやブルームバーグをはじめ、世界中のメディアが追従する形となった。
その後、朝日新聞の取材にアップル社広報担当者は、「ジョブズ氏が日本を訪れて京都で休暇を過ごした。しかし空港での出来事として報じられたことは完全な作り話。ジョブズ氏は楽しく過ごし、近いうちにまた訪日したいと思っている」と、極秘来日は認めた上で、“事件”は否定していた。
しかし、我々の取材では、日本側が犯した大失態により、ジョブズ氏側を怒らせてしまったという事実を掴んでいる。この“事件”は、硬直化した日本の航空行政という問題も孕んでおり、天国のジョブズ氏への追悼を込め、ここに掲載したい。
◆国交省関係者が語った!
「二度と日本なんかには来るか!」
昨年の7月末のある日、関西国際空港(以下、関空)の保安検査場に怒れる外国人の声が響き渡った。
声の主はなんと、あのアップル社CEOのスティーブ・ジョブズ氏! 冒頭の台詞が出た顛末はあとで詳しく説明するとして、ジョブズ氏が、お忍びで来日していたというのである。情報を提供してくれたのはある国交省関係者だ。
「昨年の7月末、ジョブズ一家がプライベートジェットで関空に降り立ったのは確かです。公式アナウンスは来日前後ともにまったくなく、完全なお忍び旅行。到着後は、京都に滞在していたようです」
ジョブズ氏が最後に公式に訪日したのは’05年の夏。ちょうど5年ぶりということになる。そこで気になるのは来日の目的だ。今や、飛ぶ鳥を落とす勢いで成長する世界随一のIT企業・アップルが、日本企業と何らかの商談を交わしたのだとすれば、冷え込む日本経済にとって、大きなチャンスとなる可能性もある。そこで、ジョブズ氏の来日について、アップルジャパンの広報部に直撃してみると、以下のような答えが返ってきた。
「弊社CEOが来日したという事実については、会社として一切関知しておりません」
徹底した秘密主義で知られる同社ならではの想定内の対応だ。しかし、アップルジャパンに勤めるある社員は、匿名を条件にこう語ってくれた。
「社内でも来日したことは伝わっています。ただ、プライベートなので、アップルジャパンは何もしなかったということ」
アップルジャパンも非公式に認めたということになるが、やはり今回の来日は単なる観光目的だったようだ。
『スティーブ・ジョブズ 成功を導く言葉』の著者でジャーナリストの林信行氏によれば、ジョブズ氏は大の日本好きだったという。
「カリフォルニア州にあるアップル本社の社員食堂には、メニューに手打ちそばがあるんですが、ジョブズ氏がシェフの一人に命じて、東京・築地のそば店に修業に行かせたほど。本社近くの日本食レストランにも、ジョブズ氏はよくランチに行っていた。若い頃は『禅』に傾倒したり、陶磁器に凝って、過去の来日時に東京・青山の骨董通りに出没したこともある。日本文化が好きで、造詣も深いんです」
そこで小誌は、ジョブズ氏が立ち寄りそうな京都の老舗旅館や骨董屋、禅寺などに周辺取材を行ったが、残念ながら足取りはつかめなかった。
◆夫も激怒。化粧水をぶちまけた!
来日後の足取りはともかく、“事件”が起こったのは帰国時である。前出の国交省関係者の証言。
「関空の保安検査場で、ジョブズ一行の機内持ち込み荷物が引っかかり、係員が鞄を開けることを要求した。すると、中から出てきたのはなんと手裏剣。係員が、持ち込み禁止を告げると、ジョブズ氏は『自分のジェット機でテロを起こすバカがどこにいるんだ!』と激怒したというんです。さらに夫人の手荷物からも、液体物持ち込み制限を超える量の化粧品が出てきて、これにもNGが出た。そこで夫人も怒りだし、『欲しけりゃ全部あげるわ』とその場に化粧水をぶちまけたといいます。去り際、多くの人が見守るなか、『こんな国、二度と来るか!』 と捨て台詞を吐いたというわけです」
この騒動に関して取材を進めると、関空関係者からも同様の証言が得られた。
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クリエーター:井口 耕二(翻訳)
作者:ウォルター・アイザクソン
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