「自分らしく」 自称「オカマ」のアパレル店長SATOKOさん
福田屋百貨店(FKD)インターパーク店に、若い女性から支持を集める自称「オカマ」のカリスマ販売員がいる。下野市出身のSATOKO=本名・佐藤健二=さん(37)だ。体は男性、でも心は女性-。苦悩を乗り越え「自分らしく生きたい」と、女性アパレル業界に飛び込み、ことしで15年目になる。最近はダンサーや歌手、イベント司会としても活躍する「彼女」の横顔に迫った。
きちっとまとめた黒髪にベージュのコサージュ。女性らしい紺色のワンピースからは筋肉質な足が伸びる。
20代女性向け商品が主力の「ナイスクラップ宇都宮インターパーク店」で2月から店長を務める。「彼女」に会うために隣県から訪れたり、一緒に記念撮影したりする人が後を絶たない、カリスマ店長だ。
ぬいぐるみや人形遊びが大好きだった幼少期から、自分が男性であることに違和感を持っていたという。幼稚園の男女別行動では女の子のグループに足が向いてしまう。「けんちゃんはあっち」と背中を押されるたび「どうしてだろう」と不思議でならなかった。
タレントを目指し、15歳で入った劇団も「中途半端な雰囲気に役を当てづらい」と指摘され、退団。高校時代は、いじめにも苦しんだ。
「自分らしくいられる場所」を求め、女性アパレル業界に飛び込んだのは22歳。
「見ただけでなく、実際に着て、それで良いモノを薦めたい」。4年後、同僚の励ましもあり、初めて女性服を身にまとって店頭に立った。それからはギャルからキャリアウーマンまで、幅広いブランドの販売員を経験した。
ある百貨店の上層部からは「この建物自体のイメージが崩れる」と非難された。しかし上司が毅然と抗議してくれた。「うちのSATOKOはモノを売るために女性の服を着ている。決して女装趣味や目立ちたがり屋ではない」。
SATOKOさん自身も「中途半端では足元を救われる」と、徹底して接客態度を磨き上げた。
「生活を楽しくするお手伝いがしたい」。若い女性客の話を親身に聞き、洋服選びをアドバイスする。常連客は「気さくに話せて元気をもらえる。筋が通った生き方がかっこいい」と印象を話す。
昨年11月には作詞を手掛けた曲を初めてレコーディングした。歌詞に、こうある。「一度きりの人生だから偽らず、自分らしく 踏みだそう、信じて挑戦してみればきっと 新しい道が開けるはず」
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